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私は全然ダメなんかじゃないよ。

子どもの頃、母から言われてイヤだったこと。

髪が真っ黒。髪が多い。

あの頃の私は全部マイナスなこととして受け止めていたんだね。

だって、母の言い方や口調がそうだったから。

でも、今の私ならわかる。

黒髪だっていいじゃない。

年をとったらイヤでも毛量は減っていくよ。

口が臭いだの、めやにがついたままだの、口が尖っているだの、歯並びが悪いだの。

母はただ単に人のあら探しの名人だったんだね。

今ならわかる。ちっちゃな私は何も悪くなかったんだと。

とにかく、私は母から愛されたかったんだ。でも、愛されなかった、という事実。

だから私はこうなってしまった、という事実。

でも私は、今、はっきりと自覚することができた。

だからもう昔の寂しかった私を思い出すのは、おしまい。

私のことは私が自分で愛していくしかないのだ。

本当の私を大切にしよう。