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仕事なんか生きがいにするな・生きる意味を再び考える/泉谷閑示著を読んでみた


温度の高い悩み?低い悩み?

書籍のタイトルから想像すると、就活関連の本?かと勘違いしそうですが、内容は全く就活関連ではなく、もっともっと深い内容です。

著者いわく、かつては「愛情の飢え」「劣等感」「人間不信」といった熱い情熱が絡んだ悩み、言ってみれば「温度の高い」悩みが精神科医のもとへ持ち込まれることが多かったのですが、最近では、「自分が何をしたいのかわからない」といった「存在意義」や「生きる意味」に関するテーマが精神科医のもとへ持ち込まれることが多くなってきている、とのこと。

はじめにの冒頭に書かれているのですが、そもそも著者が言われている「温度の高い」悩みよりもむしろ「温度の低い」悩みの方が実は本質をついてるのではないかな・・と思って、悩み自体の「温度の高さ」では昔の方が高かったけど、悩みの本質への深さでは現在の悩みの方がより核心へ近づいていっているのではないか、と思いました。

はじめにを読んだ瞬間から、なんだか私の抱いている「もやもや」を少しでも解決してくれそうな感じがして、大変期待しました。(ちなみにこの著者「泉谷閑示」さんの本は初めて読みます。失礼ながら、今まで全く存じ上げませんでした)

そして、冒頭から今年私が読んだビクトール・E・フランクルのことにも触れていて、偶然書店で目にした本なのに、なんだか導かれているような気がしました。

実は、今年の6月頃に読んだフランクルの「夜と霧」も、諸富祥彦著「悩みぬく意味」の中でフランクルのことが書かれているのですが、以前読んだとき(2016年8月に古本屋さんでこちらもタイトルに惹かれて偶然購入)気にも留めなかったのに、なぜか今年もう一度「悩みぬく意味」を読み返したときに、フランクルの本を読んでみたい気持ちになり、さっそくネットで本を注文して、読んでみた、という経緯があるのです。

どのお方も精神科医でいらっしゃいますから、根底のところでは当然つながっているのですが・・・。

ハングリー・モチベーションの終焉

まさに時代にマッチしている自分なのか・・・?
こんなことを悩んでいるのは自分だけかとながらく思ってきたけれど、これは実は時代の波にのっていたのですね・・・。
いや、いやでも少なくともこんなことで悩んでいる人は私の周りにはいなさそうですが・・・。
(特に夫さん、一見悩みを抱えていそうだけど、全く深い悩みではなさそう・・・)

生きる意味をつかむことが果たしてできるのか?

著者は精神科医という立場から、「実存的な苦悩」から抜け出して「生きる意味」をつかむことに成功したクライアントを数多く見てきたそうな・・・。

果たして私もそうなれるでしょうか・・・?

「はじめに」の最後の一文にはこんなお言葉が。

「この本が、道なき道を進む孤独な思索の、何らかの道しるべとなることを願っています。」

この言葉にとっても共感。
そうそう、孤独な思索だよ。
そうなんだよ。

だれも私が悩んでいることに対して、答えを見つけてくれるわけではありません。
ましてや、こうだよ、なんて模範解答を示してくれるわけでもありません。

本当に孤独な闘いです。

もちろん夫さんにも私がこんなことで悩んでいるなんて言ってはいません。
っていうか、言っても理解できないでしょうね、きっと。
それくらい、深いところまで考え込んできていますから・・・。

そもそも、フランクルの著書なんて、夫さんには理解不能なのではないだろうか・・・。
もちろん、あえて夫さんの目にはつかないようにしてはあるけれど。

本を読むことすら興味のない人ですからね・・・。
ちなみに私がどんな本を読んでいるかにも全く興味がない。

今さら、興味を持たれても困るけどね~。

まだ途中までしか読んでいないので、とりあえず今日はここまで。
続きは近日中にまたアップします。