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そもそもAIはまだ誕生していない
そもそも「AI」(人工知能)はまだ誕生していない。
いまさかんに言われているのは。音声認識技術や、画像処理技術、自然言語処理技術などのAI技術なのであって、その集合体となる完全な「AI」(人工知能)なんてまだ存在していないんだ、と妙な安心感を抱きました。
まだまだ人間の方が、優れているでしょ。当たり前だけど。
人間がやったら面倒くさいことはじゃんじゃんAI技術様にやっていただいて、私たち人間は私たちにできない高度なことだけをやればいいのではないか、と思わされました。
読解力を鍛える意味
AIうんぬんの第1章、第2章よりも、読み応えのあったのは、3人の子どもを持つ母としては、第3章の「教科書が読めない 全国読解力調査」の内容でした。勉強する意味は何なのか?勉強してきたことはどこで役に立つのか?を問いかけてくれる。
自分が大学受験を経験してきた意味を、改めて評価されたようでうれしかった。
わからないけど、わかるようになるために必死に考え抜いたこと。
それでも、大学の一般教養の数学で挫折。
それが行列を扱う数学の授業だったな、と今思いだされます。
ちなみに文中では「行列」を学ぶことの大切さが説かれています。
私が高校時代には「行列」を習った記憶があるのですが、現在の教科書では「行列」は扱わないのだとか・・・。
AIに対抗するには、AIにはできない仕事=人間にしかできない仕事は何か?を考えて、それに関するスキルを身につけておくことが一番の得策かな?と思いました。
何が読解力を鍛えるのか?
著者らは、何が読解力を決定するのか調査したそうですが、こうすれば、読解力が上がる、という因子は発見できなかったそうな・・・・。
読書習慣、学習習慣、塾や家庭教師の有無、習い事の有無、得意科目、新聞等を読むかなどなど・・・。
これらの因子では優位な差は認められなかったと。
唯一発見できた因子は、貧困との関わりだったそうな。
そして、著者の憶測ではあるのですが、どうやら多読よりも精読、深読みをすることが読解力を高めるらしい・・・と述べられています。
なんでもかんでもデジタルに頼っていてはダメ
また、文中では、子ども向けデジタルドリルの危うさが述べられています。
わが子にタブレット学習をさせ、数か月間で解約した身分としては、その判断の正しさを評価されたようでうれしく思いました。
子どもは、問題文なんか読まずに、テキトーに選択肢を選ぶようになり、その答えを暗記し始めるのです。おそろしいことです。そして、学習した時間に応じて遊ぶことができるようになっている、付属のゲームで遊び始めるのです。
まったく意味のないことです。
そんなことをして算数や英語ができるようになったって、ろくな人間にならないと一瞬でも思ってしまったので、すぐに辞めさせた次第です。
まあ、ある意味、この我が家でのすったもんだの一件に関しては、夫さんの判断が正しかったと証明されたわけですが、夫さんはその中身を検討もせずに、お金の面から否定したわけで、私とは違うのではありますが。いわゆるただのケチですから。子どもへの期待と投資を抱いて申し込んだ私と、単なるケチで申し込まなかった夫さんと、いったいどちらが正解なのかはわかりませんが。
どうして勉強しなくてはならないのか?
誰もが知りたい明確な答えですが。
著者は逆の発想で考えられています。
数学の微分や積分、世界史の年表を暗記など、社会に出てから役に立ちそうにないことを、必死で勉強すること。
それは、そういうことを理解できる能力。そういう一見無意味なことにでも続けられる能力。暗記する能力。記述式の問題を解ける能力。
それらの能力を持って、大学入試を突破できた人物=会社でも使える人物、と長い人事採用の経験上考えられてきたから。
当たり前、といったらそうでしかないのですが、これも逆を考えれば明白。
目の前の困難なことからすぐに逃げてしまうような子が将来社会で役に立つとは思えないし、こんなの勉強して何の役に立つんだよ~と屁理屈を言うような子も社会で役に立つ、とは思えません。
そういう子どもたちはきっと別の活躍の場があるのでしょう。
なんだか矛盾しているな~なんて思ってしまったんですけど。
読解力を高めないと、AIに仕事を奪われてしまうよ・・・という警告なのですが、そのためには人間にしか持ち得ない読解力を高めましょうと。
じゃあ、読解力の高い人はどんな人かというと、大学受験を突破できるような人だと。それはこれまでの詰め込み教育のようなことをやり抜ける人だと。
結局、AIに仕事を奪われないためには、それ以上の能力をつけるしかなく、これまでのように必死で勉強をしなければならないのか・・・と思わされました。
つまり、AIなり、AI技術を理解して、動かす側になれと。
それを理解するにはやっぱり勉強しなくてはならないと。
当たり前、といったら当たり前なんですけど。
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