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宝くじで1億円当たった人の末路/鈴木信行著を読んでみた


宝くじの実態は?

タイトルから想像するに、宝くじで高額当選した人のその後の人生の事例がたくさん書かれているのかと思っていたのですが、読んでみたら中身は違っていました。

中身は気になるけど、宝くじを買うことはとっくの昔にやめてしまったので、自腹で買ってまで読む本ではないかな、と思っていたところ、図書館にあったので、借りてきて、読んでみました。(どなたかが寄贈された本でした)

宝くじを買うことの意味のなさについては本の中に書かれています。
半分以上は運営側にぼったくられ、残りも自治体にもっていかれるのですから。
それを知ってしまったら、買う気が全くしなくなりました。
そんな実態を知らない、無知な夫さんはいまだに時折買っておられますが。

どうやらこの本は、人生のさまざまな選択の末路を経験者や専門家に取材して、編集してまとめた本のようです。

私が思い描いていた宝くじが当たった人の事例がわんさか掲載されているのではなく、やらかした人、孤独な人、逃げた人、変わった人、怠惰な人、時代遅れな企業、仕事人間の末路が掲載されています。

男の末路

私が一番興味をそそられたのは「男の末路」です。
「現代男性には、600万年分の疲労が出ている、草食化やむなし」という結論。
それに対して女性は600万年分の思いが今、爆発して元気、ということ。納得、納得。
なんで女性はこんなにも虐げられなくてはならなかったのか。

私の知の原点はこの疑問ですから、この結論には拍手です。
今までの長きにわたる抑圧されたものが今、大爆発しているのです。
世の男たちよ、虐げられてきた女性たちの気持ちを思い知るがよい!

友達ゼロでも大丈夫

また「友達ゼロ」の人の末路も共感です。
「何の心配もいらない。友達は無理に作るものではない。」
こちらの解説は諸富祥彦先生がされていますが、こんなことを話されています。
以下引用

深い人間関係は「孤独を知ったもの同士」の間にこそ生まれる。人間は本来は孤独であり、それぞれ自分の道を生きるしかない。そうやって孤独を引き受けた者同士だから、わかり合うための努力をする。孤独を知った者同士だからこそ響きあえる、深い出会いがあるのです。

引用終わり

なんとも心強いお言葉です。
孤独を自覚し、孤独を楽しんでいる私に向かって投げかけられたメッセージかと思いました。

結婚を機に、まったく知り合いのいない田舎町にやってきて、必死にママ友を作らなくてはと、子育て支援センターにも通いましたが、結局よきママ友にも巡りあえず仕舞いでしたが、開き直った今となっては、もうどうでもよいことです。(地域のママ友とは別のつながりで、よき人たちに出会えてたことにも起因しますが)

子どもがある程度大きくなれば、そんなつながりがなくても十分やっていけますから。

知り合い程度の方がいれば十分です。

本当の孤独をしらない夫さん

残念なのは、我が夫さんは孤独を知った者ではなさそうです(笑)
どうやらこの出会いは間違いだったような・・・。

そもそも孤独を知った者は、再婚なんかしないだろうな。

孤独を恐れて結婚したんだろうな。

でも結婚したらもっと恐ろしい孤独を味わうことになったけど(笑)

本当に我が夫さんながら、何にもわかっていない人だなって思います。

ここまで考え方が乖離してくると、もう向き合うことは無理。

それくらい自分の心を見つめるということは大事なことなのです。

それをしてこない人を目の前にするととっても残念な気持ちになりますから。

どうにか気づいてほしいとは思いますが、こればっかりは自分で気づくしか方法はありませんから。

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