【食品ロスの行方】販売期限切れのお米はどうなるの?
最近、スーパーやドラッグストアでふと目にした「販売期限切れになりそうなお米」。
ふと気になったのが、「販売期限を過ぎたお米はどこに行くの?」という疑問です。
実は、お米にも賞味期限や販売期限があり、それを過ぎた場合の処理方法にはいくつかのルートがあります。今回は、その行方や仕組みをわかりやすくまとめてみました。
スーパーでは販売期限切れのお米をどうしているの?
スーパーなどの多くの小売店では、販売期限を過ぎたお米は基本的に返品せず、店舗側で処分することが一般的です。
なぜ返品されないのか?
食品は衛生管理上、返品後の再販売が難しい 輸送・保管コストがかかる 仕入れ契約で「返品不可」としていることが多い
そのため、賞味期限が近づくと値引きして売り切ったり、期限を過ぎたものは廃棄処分になります。
実は再利用されている?回収業者による一括回収のケース
あるドラッグストアでは、回収業者が定期的に来て、販売期限切れのお米をまとめて回収しているとの情報も。これはどんな仕組みなのでしょうか?
回収されたお米の主な行き先は?
家畜の飼料として再利用 お米を粉砕し、飼料用として利用されるケースがあります。 「飼料用米」という形で、品質基準を満たせば家畜のエサになります。 バイオマスや堆肥に変身 発酵処理によって堆肥やバイオガス・エタノールの原料に使われることも。 環境負荷を減らすためのサステナブルな取り組みです。 産業廃棄物として処分 状態やコストの問題で、どうしても再利用できない場合は焼却処分されます。 ただし、その際に発電などに使われる「エネルギー回収型」処理もあります。
回収業者の役割とは?
回収業者は、小売店から期限切れ商品を一括回収し、内容に応じて再利用可能なものと廃棄すべきものに仕分け。その後、各施設(飼料工場、リサイクル施設、焼却施設など)に振り分けています。
このような仕組みは、以下の法律に基づいて行われています:
食品リサイクル法 廃棄物処理法 飼料安全法(飼料に使用する際の安全基準)
食品ロス削減のために、私たちにできること
期限が近い商品を積極的に選ぶ(「手前どり」) 買いすぎない・使いきる 食品ロス削減を意識したお店を応援する
おわりに
お米ひとつとっても、期限を過ぎた後にどうなるのかを知ると、意外と多くの人や仕組みが関わっていることがわかります。
家庭でも、ムダを減らしながら上手にお米と付き合っていきたいですね。
ちなみにわが家では家庭用精米機を購入し、玄米から精米しています。