あごを引くとカラダは変わる?
2016年8月に古本屋さんでこんな本を見つけました。
「アゴを引けば身体が変わる 腰痛・肩こり・頭痛が消える大人の体育」
伊藤和磨著
光文社新書 定価780円+税
腰痛もちでも、肩こりもちでもないんだけど(頭痛もちではあるけれどそんない重症ではない)、なんか気になったので買ってみました。
まえがきより抜粋
”人は痛みを自覚すると、それを取り除くことばかり考えるようになるものだが、あくまでも痛みは「結果(現象)」であり、「原因(本質)」ではない。根本的な原因は、患部に負担をかけている姿勢や動作フォームにあるのだ。”
とあります。
猫背ってどうやって直せばいいの?
長年、猫背だ、といわれ続けてきて、ずっと気になっていたけれども、どう治せばいいのかがが、全く分からなかった私でしたが、この「アゴを引く」ということで、猫背が改善できるような気がして、思わず買って読んでみた、ということです。(まあ、猫背改善のいろいろ本は読んではみたけれど・・・・)
「アゴを引く」と背筋の伸びを感じ、頭から腰まで一本の糸で引っ張れているような感覚を感じます。
逆に「アゴを前に出す」と腹はゆるみ、背中が丸くなり、一気に気の抜けたようになるのが感じられます。
この違いをようやく実感として感じることができました。
(今更かいって感じだけど)
でも、ついつい気が緩むと、すぐにこれまで慣れしたしんできた猫背の姿勢に、体は戻ろうとします。
でも、最近の変化として、1分、1秒でも長く、「アゴを引く」生活を意識していると、いつの間にか「アゴを前に出している」自分がおかしい、ということに意識が向くようになってきました。
鼻で呼吸を意識する
それともうひとつが鼻呼吸。
まず、鼻呼吸をするにはアゴを引いていなかればなりません。
本には、”アゴを引いて、舌を上アゴの歯の裏側につければ、自然と鼻呼吸が促される”とあります。
ためしにやってみると、鼻呼吸をスムーズにするには、アゴを引いた状態でなければ、スムーズに行えないことがわかります。
いかに今まで自分がアゴを上げて、口で呼吸をしていたのかがよく分かりました。
そしてもうひとつわかったことが。
私は、今まで、歩いているとき、口を常にあけていた、ということ。
この「アゴを引く」と「鼻呼吸」と意識するようになってから、歩くときに気がついたのです。
あっ、歩くときに「アゴを引いて」「鼻呼吸」をしていると、なんだかスタスタと気持ちよく歩ける、ということに。
この感覚も初めて感じるものでした。
スタスタ歩ける自分、歩いても疲れない自分に、自画自賛です。
あごを意識するとどう変わる?
こう考えると、睡眠時無呼吸症候群かもしれない自分も、この鼻呼吸ができないことに由来するのでは?と思い至りました。
でも、もともと左の鼻のとおりが悪い、とは耳鼻科で言われたことがあるので、そのせいもあって、鼻呼吸がしづらかったのかもしれませんが。
長年いろいろなことに苦しんできた自分が、今変わろうとしている気がします。
本当に変われたと実感できることには寿命を迎えていそうですが・・・・