決して稀有な存在でもない
前々から気になっていた本を読んでみました。
「サイコパス」中野信子著 文春新書 2016年11月発行 定価780円+税
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サイコパス (文春新書) [ 中野信子 ] |
サイコパスなんて残忍で凶悪な犯罪者でしょ・・・わたしの周りにはいないわ、なんて思っているかも知れませんが、意外とすぐそこにいるかもしれません。
そもそもサイコパス(psychopathy)は、連続殺人犯などの反社会的な人格を説明するために開発された診断上の概念で、日本語では「精神病質」と訳されてきたそうです。
では、実際にはどういう人を指すのでしょうか?
脳科学の分野では、脳内の器質のうち、他者に対する共感性や、「痛み」を認識する部分の働きが、一般人とサイコパスとされる人とでは違うことが明らかになってきた、ということです。
そして、サイコパスは世間を騒がせるような凶悪な犯罪者だけでなく、企業のトップや弁護士、外科医など重要な決断をしなければならないような職種の人にも多いという研究結果もあるそうです。
また、サイコパスは人類の中にグレーゾーンのような広がりをもって分布している、ということもわかっているそうです。
割合は100人に1人だそうですので、決して珍しい存在ではないです。
サイコパスの特徴は?
サイコパスの特徴が挙げられていますので引用します。
以下引用
・外見や語りが過剰に魅力的で、ナルシスティックである。・恐怖や不安、緊張を感じにくく、大舞台でも堂々として見える。
・多くの人が倫理的な理由でためらいを感じたり危険に思ってやらなったりすることも平然と行うため、挑戦的で勇気があるように見える。
・お世辞がうまい人ころがしで、有力者を味方につけていたり、崇拝者のような取り巻きがいたりする。
・常習的にウソをつき、話を盛る。自分をよく見せようと、主張をコロコロ変える。
・ビックマウスだが飽きっぽく、物事を継続したり、最後までやり遂げることは苦手。
・傲慢で尊大であり、批判されても折れない、懲りない。
・つきあう人間がしばしば変わり、つきあいがなくなった相手のことを悪く言う。
・人当たりはよいが、他者に対する共感性そのものが低い。
引用終わり
ほとんどの項目は私には当てはまらないのですが、私が気になったのは、最後の他者に対する共感性の部分です。脳内の器質として、一般人と違うということです。
脳の器質として・・・ということを読んで、以前に読んだ「子どもの脳を傷つける親たち」友田明美著の内容とつながりました。
過去記事はこちら
「子どもの脳を傷つける親たち」を読んでみた
私が育ってきた過程で傷つけれたであろう脳の部分はここなのではないかと・・・。
さかのぼってこちらの本も読んでみたけれども、脳のどのあたりかというようなことは専門的になるので結局よくわからず・・・。
いっそのこと、被験者として私の脳を詳しく調べてほしい!と思ったのでありました。
その後、今一度「子どもの脳を傷つける親たち」をよくよく読んでみたけれど、どうやら違う箇所のようでした。
じゃあ、私の他者に対する共感性の低さは一体どうしてなのでしょう?
回避性愛着障害?
自分を知る旅はまだまだ続く・・・。
だから、これがある意味ナルシスティックなんだって・・・と自分では思うのですが。
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