2022年12月26日、あさイチ
新聞テレビ欄より
両親の離婚、子どもは何を思うのか
あの時言えなかった
経験者たちが語る本音
親が心にとめておくことは?
朝、新聞の予告欄を見て、録画予約しておいた。
結局、放送時間になっても子どもたちが起きてこなかったので、リアルタイムで途中まで見れた。
番組側としては、現在進行形で不仲の家庭の親や子どもも一緒になって番組を見て、それぞれの想いを考えて欲しかったらしいので、あえて、冬休み中の放送にしたようです。
現在、不仲の家庭の親の立場からすると、こんな内容の番組を子どもたちと一緒に見る、なんてまず、私が精神的にムリ。
両親が離婚経験者の立場から見るのは、OKだったが、途中、いろいろなことがよみがえり、辛くなる場面多々。テレビの前で辛い経験を話せるLiLiCoさんはすごいと思いました。
そんなLiLiCoさんが言っていた言葉が刺さりました。いろいろあったから、LiLiCoという人格が出来上がった、みたいなことをおっしゃておられた。これには、すごく共感しました。本当の自分を出せないから、全く別の(本当はそうではないが)LiLiCoが出来た、みたいな。
私の場合は、誰にも、何処でも本当の自分を出せないから、常に人と距離を置く、という感じです。それこそ、現在の夫にすらも、自分を出せない。もちろん実母にも。当時、私が何を思い、何を考えていたのかなんて、母は、知らない。っていうか、そんなこと、言おうとも思ったこともないし、言ったところで受けとめてももらえないだろう。
もし、自分が子どものとき、こんな番組があったら少しは救われていた、とは思う。そういう意味では現在、両親が不仲の子どもたちへ向けてやる意義はあったと思う。でも、今の子どもたちはテレビなんて見ないけどね。
相談などを受けている法人の方が出演されていたが、子ども自身がSNSなどを介して相談して気持ちが軽くなることはあっても、両親の関係改善には至らないわけだから、難しいとは思った。でも、相談機関がないよりはマシ。
実際、私も子どものころ、両親の不仲が初期のころは、近くに住む親戚に助けを求めたことまあったけど、後に父の暴言がさらにパワーアップする、という最悪の結果になり、助けを求めても無駄だ、と思った経験があります。
その時の年齢にもよるとは思うが、子どもながらにいろいろとできることは、やって、それでもダメだと、もう、ただただ嵐が過ぎ去るのを待つ、って感じになるのでは、と思う。
テレビでは、両親のケンカが始まるとベランダでじっとしていた、という経験者がおられたが、私の場合は、2階の自室で耳をふさいで、聞こえないようにしていました。それでも聞こえてきたけどね。
これからも親の離婚を経験した人はどんどん増えていくわけだけど、子どもの頃の経験は心にずっと重くのしかかる。LiLiCoさんのように経験をプラスに変えて生きていければいいのだけれど。まあ、一応私も結婚当初は、幸せな家庭を築こうとは思っていたのだけれどね。どこかで歯車が狂い始めたのよ。そして狂い始めた歯車はもう、もとには戻らない。
テレビでも出ていたが、会話しない、目を合わさない両親。ウチはリアルで現在進行形です。
私なりの言い訳をさせてもらえるならば、言い争いすらする気にならない(考えることが違いすぎて、めっちゃ上から目線だけど)、金銭的な理由で現状維持を続けたい、マザーテレサの言葉いわく、「愛の反対は無関心」ただそれを実践しているだけ。
負の連鎖を最小限に留めてはいるつもり。もちろん、子どもたちには申し訳ないけど。
生きていくって本当にたいへん。
こんな状況でも、住むところがある、食べるものがある、着る服がある、仕事がある、多少のお金もある、子どもたちもいる。
ただそれだけで私は十分幸せです。多くを望みません。今、幸せだ、の瞬間の積み重ねが未来の幸せなのですから。